第52回星雲賞が決定しました。
下記のプログレスレポートで発表しています。
参考候補については、プログレスレポート88号で紹介しています。
プログレスレポート88号-1「第52 回星雲賞の投票が始まります」
プログレスレポート88号-2「第52 回星雲賞の投票が始まります」
【受賞者コメント】
受賞された皆さまのコメントをご紹介します。
日本長編部門
星系出雲の兵站
林譲治
林譲治
このたびは『星雲賞日本長編部門』にあまたの作品群の中より拙作を選んでいただきありがとうございます。とはいえ正直なところ、いまひとつ実感がありません。これは受賞など慣れていないこともありますが、一番大きいのは、コロナ禍の影響でしょう。
私自身、この一年半、電車で二〇キロ以上の遠距離を移動したことがありません。飛行機の搭乗手続きなど半分忘れかけてます。主観的には現実世界が物理的に狭くなった。
一方で、技術の進歩は対面によらない会議を普及させ、日本SF 大会の企画運営や星雲賞の選考などが行われてきたわけです。
つまりこの実感のなさとは、目に見える世界の縮小と技術の進歩による世界の拡大のギャップにあると言えるでしょう。現実世界はそういう意味では、個人の実感では測れないような、多様で重層的なものであることを教えてくれたような気がします。
この点では『星系出雲の兵站』というシリーズも、多くの人がかかわって完結したという意味では、多様で重層的かもしれません。小説を書いたのは私でも、内容を吟味する編集者がいて、さらに作者や編集者とのやりとりで表紙を創ってゆくイラストレーターがいる。そして何より読者の存在で、シリーズは完結するまで続けられた。受賞に実感はないとしても、これらの条件が揃った幸運を実感している日々でございます。
日本短編部門
アメリカン・ブッダ
柴田勝家
柴田勝家
このたびは第52 回星雲賞日本短編部門にて「アメリカン・ブッダ」を選んで頂きまして、誠に光栄に存じます。
本作は、まさしく2020 年前半の混乱のさなかに執筆を始め、いかような未来を想像すべきかと頭を捻って出てきたものであります。そもそもワシは基本的に作品のオチが薄暗く、陰鬱で、寂しげなものばかり書いてきた気がします。きっとそうです。しかし一方、明るいものを描いていきたいという思いを強く持っております。食べ物で喩えるならポップコーンやマシュマロのような、優しくも楽しげなものです。そういった意味では「アメリカン・ブッダ」というものは、やや寂しげながらも未来への希望を込めた作品で、まさに縁日の綿あめのような存在です。ワシが書きたいと願ったものに近づけたのです。故に、こうして選ばれたことは何よりの喜びであります。やったー!
といったわけで、ワシはこれよりもポップコーンやマシュマロやプリンのような、世界のこどもたちにも愛されるような作品を描けるよう精進して参ります。ちなみにですが、以前にマシュマロを作った際は大失敗しました。料理の話です。
日本短編部門
オービタル・クリスマス
池澤春菜
原作:堺三保
池澤春菜
正直に申しますと、完全に忘れていました。
候補に自作が並んだ時点で最高潮の盛り上がりを迎え、その後、つい先日行われた第51 回の発表はほぼ後夜祭気分。完全に今年の星雲賞はもう終わった、と誤解していたんです。
なのでお知らせの連絡を頂いたときはてっきり何かクレームだと思い、ごめんなさいの「ご」の口の形で電話に出ました。
そうしたら、まさかの受賞のお知らせ。間違った口のまま「ごりがとうございます」と言ってしまいました。
しかもW受賞。柴田氏の『アメリカン・ブッダ』は、わたし、解説書いてますからね。実質これもわたしが受賞したと言っても過言ではありません。さらに、自由部門の『疫病退散の妖怪アマビエ』、これもわたしです。ナカノヒトです。と、いうことは、三冠?
以前頂いた、ノンフィクション部門と暗黒星雲賞を合わせたら、五冠です。そろそろベスト星雲ニストをいただけるかもしれません。
という舞い上がったコメントはさておき。
ひとえにこれは、堺さんの原作の良さ、わたしの退路を巧みに断ってくれた大森さんの手腕、そしてびしびし直してくれた河出の編集者さま、そして何より票を入れて下さった皆様のおかげであって、わたしの功績は3% くらいかと思います。
クリスマスに起きた奇跡が、わたしにも奇跡をもたらしてくれました。ありがとうございます。
———————————————————————————————
堺三保
池澤さん、星雲賞受賞おめでとうございます。池澤さんにノベライズをお願いしてほんとに良かったです。映画の方もどこかの映画祭で注目してもらえますように。
海外長編部門
三体II 黒暗森林
劉慈欣
翻訳:大森望、立原透耶、上原かおり、泊功
劉慈欣
星雲賞を『三体Ⅱ 黒暗森林』で再び受賞することができ、言葉では言い表せないほどの興奮を覚えています。
私がSF を書きはじめた当初の目的は、日常を超え、想像力を働かせて、自分だけでは到達することができない魔法のような時代や場所に手を伸ばすということでした。しかし、自分を取り巻く世界がどんどんSF のようになっていくということに気づきました。それと同時に、SF が現実になると、誰も不思議さ・新奇さを感じなくなり、すぐに生活の一部になってしまうということもわかりました。例えば、この『三体』という小説は異星文明による侵略という大惨事を描いていますが、私たちの世界は今、ウイルスの侵略を受けており、この本は少し現実に近いものになっています。
あらためて、本書の日本での出版にご協力いただいたすべての方々、日本語版を出版していただいた早川書房のみなさん、素晴らしい翻訳をしていただいた翻訳者の方々、そして何よりも、前回の受賞時と同様に、私の空想の世界を共有していただき、未来や宇宙についてのこのような想像力で私たちの距離を近づけてくださった日本の読者の方々に、心から感謝の意を表したいと思います。
———————————————————————————————
大森望
劉慈欣『三体II 黒暗森林』にご投票くださったみなさま、ありがとうございました。刊行以来、ふだんSF を読まない読者諸氏からも、「最高に高まった期待をさらに超えてきた!」とか「今まで読んだ本の中でいちばん面白い」とか「面白すぎて鼻血が出た」とか「花粉症が治った」とか、さまざまなご好評を頂いてますが、SF ファンのみなさんにどう評価されるか一抹の不安もあったので、今回、お墨つきを得た気分です。
もっとも、大森は最終的な訳文の仕上げを担当しただけなので、この栄誉は、著者の劉慈欣氏はもちろん、共訳者である立原透耶、上原かおり、泊功、カバー
の富安健一郎、担当編集者の梅田麻莉絵、清水直樹をはじめとする早川書房の方々など、この三部作の日本語版刊行のためにベストをつくした各氏のものです。
前作と比べてものすごい大風呂敷が広がった『II』ですが、完結篇の『三体III死神永生』ではその大きさが指数関数的に増大。しかも、目を凝らすと随所にものすごく緻密なタッチでとんでもない模様が描いてあり、眺めるうちに時間を忘れ、現実を忘れる――そんな〝SF の魔法〟が縦横無尽に駆使されています。21 世紀最高のワイドスクリーン・バロックだと勝手に思っているので、万がいち未読の方はぜひ。また、今年11 月には劉慈欣初の邦訳短篇集が刊行予定。さらに、宝樹『三体X 観想之宙』、『三体』前日譚となる劉慈欣『球状閃電』および第一長篇『超新星時代』(以上、原題)も待機中。祭りはまだまだ続き
ます。
———————————————————————————————
立原透耶
やった! さすが『三体』、さすが劉老師! と思わず声を上げました。二年連続の受賞おめでとうございます。これはもう三連覇を狙うしかありませんね。と今から期待しております。
今回わたしは共訳として一部分の翻訳を担当させていただきました。難しい理系の描写などは、実はこっそり理系の人に尋ねたりしつつ、うんうん唸りながらも、その壮大なイメージにワクワクしていました。ちょっとだけ本音を吐くとベルサイユ宮殿のあたりのラブラブシーンは、恋愛音痴としてはいささか苦しいものがありました。そういった大変な部分も何もかもを大森望さんにどーんとお任せしてしまえる安心感というのは格別で、これに慣れてしまうと今後のお仕事に影響が出るのではないかというほど。そして今回ご一緒した上原かおりさんは長く中国SF を研究されてきた学者さんですし、泊功先生は中国語の堪能さに加えて仕事の速さと正確さがサイボーグかという方で、本当にいろいろと勉強になりました。とても楽しい、そして得難い経験をありがとうございました。また編集の梅田さんにも心から感謝を。
何よりも読んでくださったみなさま、投票してくださった皆々様に、溢れんばかりの愛と感謝をお伝えできれば幸いです。
本当にありがとうございました。
海外短編部門
ジーマ・ブルー
アレステア・レナルズ
翻訳:中原尚哉
アレステア・レナルズ
親愛なる皆さん、素晴らしい好意によって「ジーマ・ブルー」を星雲賞に選んでくださったことを心から感謝いたします。この賞は私にとって非常に大きな意味を持っています。それは、この物語がとても好きだと言うこともありますが、2012 年に日本の「はるこん」で過ごした温かい思い出が未だに残っており、それは永遠に変わらないと思っているからです。
「ジーマ・ブルー」を書いたときには満足していましたし、出版時にはそれなりの評価を受けましたが、その後は、この物語はもう日の目を見てしまったのだと思っていました。しかし、Netflix(ネットフリックス) の短編SF ドラマシリーズ「ラブ、デス& ロボット」の一つとして放映されたことによって、「ジーマ・ブルー」は思いかけないことに、第二の人生を歩むことになり、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。
この物語は私にとって非常に個人的なものであり、特に芸術との繋がりがあるため、星雲賞を受賞できたことをとても光栄に思っています。本当にありがとうございました。また、大会参加者の皆さんのご健康をお祈りいたします。
———————————————————————————————
中原尚哉
アレステア・レナルズの作品が星雲賞を受賞するのは、2008 年海外短編部門の「ウェザー」以来です。この原著は2006年発表だったので、ほとんど時差なく邦訳できたのですが、今回賞をいただいた「ジーマ・ブルー」はじつはこれよりもっと古くて、2005 年の発表作品。つまりいまから16 年前に書かれた作品ということになります。著者の初期短篇集の表題作になるほど評価が高いのに、これまで訳す機会がありませんでした。これを橋本輝幸さん編纂のアンソロジー『2000 年代海外SF 傑作選』に収録作として選んでいただいたおかげで、ようやく読者の皆様にお届けできました。あやうく歴史に埋もれてしまうところだった作品に、慧眼によって日のめを見させてくださった編者の橋本さんに心より御礼申しあげます。
レナルズは2000 年代に大型の長篇作品で日本の読者に認知された作家ですが、最近はあちこちのアンソロジーに旧作や新作の短篇を載せています。この7 月にも初期短篇の「スパイリーと漂流塊の女王」が東京創元社刊の『不死身の戦艦 銀河連邦SF 傑作選』に再録されました(全面改訳しました)。じつはほかにも邦訳準備中の作品があります。ここしばらくは短編作家としてレナルズにご注目いただければさいわいです。
メディア部門
ウルトラマンZ
田口清隆
田口清隆
50 メートルの怪獣や宇宙人が暴れまわるというだけで、それはもう空想でしかあり得ない。SF のS は基本成立し得ない。というのは分かっていながら、それでも数々の作品が挑戦し続けてきました。自分も、ここ数年毎年ウルトラマンを監督しながら、何とかSF と言えるものにしたいと試行錯誤してきました。そして、限りある予算の中で、何とか現状のベストを捻り出そうと、スタッフ・キャスト一丸となって作り上げたのが『ウルトラマンZ』でした。星雲賞を受賞出来たということは、本作が「SF」として認められたということだと思うので、大変嬉しく思います。引き続き、精進します。
コミック部門
きみを死なせないための物語(ストーリア)
吟鳥子
作画協力:中澤 泉汰
吟鳥子
歴史ある星雲賞をいただき、驚きと感謝で胸がいっぱいです。ありがとうございます。
SFとの出会いは、小学校図書室の岩崎書店SF ロマン文庫30 冊でした。何度も借りては読み、中でもゴドウィン作『宇宙の漂流者』に夢中でした。
やがてSF 少女漫画の傑作の数々を知り、少女漫画のリリシズムとSF のイマジネーションの融合に心奪われます。漫画家になってからは出版社にSF 少女漫画の企画書を出しては「今はSFは難しい」と返されることを繰り返しました。この作品の雛形制作から雑誌掲載にこぎつけるまでに15年の月日が必要でした。
応援してくださった読者の皆様、様々なご協力と気持ちの支えをくださった東京都立大学の佐原宏典教授と研究室の皆様、SFに挑戦させてくださった秋田書店の皆様、中澤泉汰先生と作画スタッフの皆様、そして今、SF をこの上なく愛する皆様が栄誉ある賞で大きな励ましをくださったことに、心から感謝いたします。ありがとうございました。
———————————————————————————————
中澤泉汰
この度は素晴らしい賞をいただき、光栄です。原稿制作にあたり、ご協力・ご指導いただきました東京都立大学の佐原宏典教授に、心より感謝申し上げます。この物語の世界を描き続けていると、宇宙に浮かぶ巨大建造物がどこかに本当にあるような、伸縮するテザーを巻き取る機械音までも聞いたことがあるような気がしています。作品を通じ、少しでも多くの方に、そんな世界に心ときめいていただけたら嬉しいです。
コミック部門
鬼灯の冷徹
江口夏実
江口夏実
この度は第52 回星雲賞コミック部門受賞という名誉を頂きまして誠にありがとうございます。SFファンの方が選ぶ賞ですのでまさか自身の作品をお選び頂けるとはと驚いております。大変嬉しいです。
『鬼灯の冷徹』は内容としては王道なSF ものとは言えませんが、作者の私自身は映画でも漫画でも小説でもゲームでもSF作品が大好きですので相当影響を受けたと思います。
私は子供の頃、動物図鑑と、SF・ミステリー・怪談の小説ばかり好む傾向があり、星新一と『タイムマシン』を夢中で読んだ事は今でもよく覚えています。映画は『ジュラシックパーク』や『スターウォーズ』『アダムスファミリー』等が好きでした。SFと怪奇とブラックジョークを混ぜた趣味は子供の頃から変わっていないと改めて思います。
どれも“ 非現実的又は設定が突飛だけれども、どこかで現実の世界とは確実に繋がっており、別世界を描く事でかえって顕著に現実世界の風刺になっている” のが特徴かもしれません。
学生~大人になってからは映画『羊たちの沈黙』や漫画『漂流教室』等に感銘を受けましたが、こうして改めて書いてみると根底にある根本的な好み・感動する点はやはり変わっていないようです。
長々と書きましたがこういった趣向ですので下らないコメディを描きつつも見てきたものの要素がどこか滲み出ているのかもしれません。
大好きなSF 世界に関わる賞を頂けて大変光栄です。改めて、ありがとうございます。
アート部門
シライシユウコ
シライシユウコ
この度は、前年に続きアート部門を受賞させて頂き誠にありがとうございます。
お伺いした時は予期せぬことに頭がバグってしまい、脳の理解が遅れ、SF 小説でよく見る人工脳にバグが生じる現象とは体感としてこんな感じなのかなと、受賞の旨をお伺いし「えっ!?」とお返事する約1秒間の間に考えておりました。
人間の脳は凄いものです。状況を理解できない混乱した自分の現状把握と、人工脳があるとしたらこういうものかと想像する思考と、「えっ!?」という一言を口から発する行動とが約1秒の間にすべて処理されていたわけです。今思うと、人間という生き物は軽いパニックに見舞われた瞬間脳みそが高速稼働する生き物なのだなと関心します。
このコメントを書いている今現在も実感乏しく、数多くの表現者が活躍する今の時代において続けて受賞させて頂くことに気後れする思いもありますが、票を投じて下さった方々が入れて良かったと思って頂けるよう、より帯を締める思いで自分にできることを今後も尽力して参りたいと思います。
ありがとうございます。
ノンフィクション部門
100 分de 名著『アーサー・C・クラークスペシャル ただの「空想」ではない』
瀬名秀明
NHK エデュケーショナル「100 分de 名著」プロデューサー 秋満吉彦
このたびは、私どもチームが企画プロデュースした番組テキスト「100分de名著 アーサー・C・クラーク スペシャル」に星雲賞ノンフィクション部門の賞をいただきまして、本当にありがとうございます。
私自身、年来のSF好きで、本書の「はじめに」に瀬名秀明さんが書いてくださっている通り、高校時代にクラークの「幼年期の終わり」を読んで衝撃を受け、天文学者を志したことがあるほどの大ファン。いつかクラーク作品に関わる仕事をしてみたいと夢見ておりました。
「100分de名著 小松左京スペシャル」の回に瀬名さんにゲストに来ていただいたのですが、収録の合間にクラーク・ファン同士ということで話に花が咲き、企画が芽吹きました。そこからのクラーク再読体験は、めくるめくものでした。若き日に読んだクラーク作品が年月を経て読み直してみると、感動の質が尋常でないほど深まっていることに驚愕しました。年齢とともに「読み方」が大きく変貌し、新たな魅力を次々に再発見できる…これは、「名著」ならではの醍醐味です。
数ある名作のどれを取り上げるか悩みに悩みましたが、結果的に「太陽系最後の日」「幼年期の終わり」「都市と星」「楽園の泉」の四作に決まったのは、瀬名さんの「センスのよさ」あってのことと深く感謝します。これら作品はクラークのターニングポイントに当たっており、並べて論じることによって、さながらクラークの生涯をたどる一大絵巻ともなっています。とともに、SFというジャンルがどのように成長してきたかをかいまみることができる構成にもなっているのです。
企画当初の目論見として、「まだSFに興味をもっていない人」「SFに入門したいと思っている人」「そこまでディープではないライトなSFファン」に、この番組を通してSFの魅力の深さに開眼してほしいという思いがありました。瀬名さんによる情熱溢れる筆致、解説にクラークの人生を織り込む巧みな構成、科学することの喜びを伝えるメッセージ等々のおかげで、その目論見は100%以上叶えられました。どれが受賞してもおかしくないノミネート作品群の中で、審査していただいた方々の心を少しだけ動かすことができたとしたら、そんな思いを感じていただけたからかもしれません。
最後に、ファンの手によって選ばれる「星雲賞」を受賞できたことは、年来のSFファンの一人として光栄の至りです。小松左京さん、半村良さん、筒井康隆さんといった歴代受賞者は、私の思春期の感性を育ててくれた恩人というべき人々……この歴史ある賞の名に恥じないよう、これからもSF界の発展に貢献できるようなコンテンツを制作してまいりたいと思っています。すべての関係者に感謝を捧げつつ、受賞のことばを締めくくらせていただきます。本当にありがとうございました。
自由部門
疫病退散の妖怪アマビエ
京都大学附属図書館
このたびは第52 回星雲賞自由部門に選んでいただき、ありがとうございます。
「此度の受賞、誠に幸甚である」…アマビエ様はこのように仰っていました…と思います。海の中まではお届けできないとのことですので、僭越ながら、代理として京都大学附属図書館がお受けいたします。
アマビエ様に代わりお礼申し上げます。
本学が所蔵する画像をTwitter に投稿した際には予想外の反響がありました。アマビエ様の似姿が流行し、また様々にアレンジされた姿でグッズにも活用されました。
みなさまが少しでも楽しい気持ちになるお手伝いができたことを嬉しく思うとともに、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束を心から願っております。